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トロン:レガシー


☆☆☆★
2010年 アメリカ
原題:Tron Legacy


1982年に世界初のデジタル・コンピュータ・グラフィックスを導入したSFアドベンチャー『トロン』の3D版続編。7歳の息子サムをひとり残し、デジタル界のカリスマ、ケビン・フリンがこつ然と姿を消す。20年後、サムは父から届いたメッセージに従い、あらゆる不完全性を排除した理想世界「トロン」へ向かう。そこで未知の敵と激戦を繰り広げながら、「トロン」に隠された秘密に迫る。
(あらすじ引用…したんですけど、引用元が間違ってます。
世界の名前は「トロン」じゃなくて「グリッド」です。「トロン」は人名です。)
----------------


すいません、これ続編モノだったんですね…
事前リサーチが足らず、知りませんでした。
その辺の思い入れがあったらいくらか感想も違ったかも。

今まで機会に恵まれず3Dの映画というものを観たことがなかったので、
どんなものか試しに観てみよう…ということで、劇場で観ました。
音響がすごく良くて、それと相まって臨場感はなかなか。
映像的にはすごく面白かったです。

その一方で、内容はといいますと、
う~ん、やっぱいろいろ粗が多かったかな~。
素直に面白かったとは言いづらい、言えない出来でした。
最初から映像以外は期待してなかったんですけど、それにしてももうちょっと。

まあ映像だけでも面白いことをやっていますし、
3Dというのは、とりあえず現状ではほとんど劇場でしか楽しめない機構ですから、
そういう点では観に行ってよかったな、と。
いろいろもうちょっと良くなりそうなところは見えるだけに、もったいない。
そんな感じの映画でした。

以下ネタバレ込みで↓




・大長編ドラえもん
みたいなおはなしでした。
夏休みの宿題で世界創造→イレギュラー発生→反乱、という流れ。
SF的にはよくあるテンプレなのかな。

・それだけに、お話の先が読めてしまうというのがなぁ。
序盤こそ、その辺わかりきっているということで
割とさくさくテンポで進んでいたので良かったんだが…

中盤がどうも。
結局、最終的にどうなるのか、というのが想像できてしまい、
で、その想像以上のものは結局出てこなかった。
オトン最後残って女と二人脱出して終わりだろう、と思っていたら
結局それ以上でも以下でもないかんじ。
うーん、やっぱもうこういうのは物足りないよな~。
お約束を否定はしませんが、そこからさらに1歩、突き抜けて欲しい。
はなから要求するのが間違っていたのかも知れんけど。

オトンが贖罪したい(責任を取りたい)という気持ちはわかるんだが、
そこで最後無理心中して終わり、というプロットでは
この二十一世紀に、あまりにも捻りがなさすぎじゃないか?

++++++++++++++++

・トロンとか、結局あれも掘り下げられることもなく
えらいあっけなく終わったな。
なんかかつてのパートナーであったオトンと邂逅したら
三秒で洗脳解除、私はユーザーの味方だ!(キリッ
とか…

なんかせっかくのトロンと主人公との間に何の関係もなかったんだよな。
関係性が築かれなかったというか。
勝手に登場して勝手に退場したかんじ。
やられた後もオトン含めて全員存在忘れてたしw

+++++++++++++++

・中盤の中だるみといえば、
主人公のDQNっぷりがまたなぁ。
そもそも観客というものは、登場人物がアフォな行動をするのを一番嫌うんですよ。
主人公にこんなことやらせちゃダメでしょう。
しかもああして首都に突っ込んだところで、状況は何一つ改善しなかったし。
(まあ厭世観にとらわれていたオトンを動かした、というのはあったのかもしれんが…)
(でもそれならその前段階で、もっとしっかりと変わってしまった(すっかり枯れてしまった)オトンに対する
主人公の失望感というのを、描いておくべきだったのではないだろうか。

・親子の絆、みたいなものも主題に載せておきながら、
まるで上っ面をなぞっただけなんだよな。
人間ドラマを描けていない。
(いつも引き合いに出してる気がするけど
この辺、サム・ライミの『スパイダーマン』なんかは実にうまかった。)

・そもそもこのニート主人公、
なんでいきなりあんなディスクハーケンを使うアクションをこなせちゃうのよ?(^^;
そのへんもまったく説明なしだし…
例えばなんかかつてゲームが得意で、そのルールに則って、
電脳世界内で何かアクションをやってみせる、というのならわかるのよ。
それが何の説明もなしにいきなり、ねぇ…
ユーザーは無条件にオーラ力が強いからそういうことができてしまうとか
別にそういう説明もなかったし。

・結局、
全体的に「ルール」がぜんぜん説明されてないんだよな。
いきなり始まる「ゲーム」なんかその最たるものだけど。
ゲームのルール、世界のルール、その他もろもろが説明されないまま、
展開だけが勝手に進んでいく。
見てるこっちとしては主体的にのめりこんでいくこともできずに
結果として置いてけぼりになっちゃうんだよなぁ。

あの空間内では
どういうことができて、
どういうことができないのか?
というのがわからない。

+++++++++++++++

・あのアイソー(だっけか?)の生き残りの
バーの経営者もアホすぎ。
何の保証もなく裏切りだけやっておいて
用済みで消されるとか、
なんかもうあまりにも展開に捻りがなさすぎる。

・ストーリーにははなから期待はできないとわかっていたので
今回は、初体験の3Dと
CGによって再現されるふしぎSF空間を鑑賞する、という風に
ある程度は割り切っていたのだけどね。

3Dは面白かった。
字幕までちゃんと前に出てるのは楽しい。
ただ本当にコレ、3Dというよりは、
あくまで「飛び出す絵本」的な見え方なのね。
まあ面白いといえば面白いんだけど。
+400円の価値があるかどうか、というと、
あればそれでいいけど
そのためにわざわざ遠くの映画館までみにいく…
というほどのものではないなぁというかんじ。

・字幕といえば、戸田のなっちだったな。
冒頭で「特に~は…」みたいにやればいいテロップ台詞で
「よそに~は…」とか、すごく不自然な表現が出たところで、
うわ、こりゃババ引いちゃったかな、と覚悟したんですけど、
エンドクレジットの最後に表示されて、ああやっぱりなぁとw
ついでに後ろの席の男女カップルのナオンのほうが
「絶対戸田奈津子だと思った。ひどかったもん」と
照明点灯後に述べていたのにウケたw
なっちのひどさも徐々に一般人に認識されつつあるということかな。

+++++++++++++

内容について

・ディスク=オノレの記憶媒体
という、とても大事なものを
武器としてぶんまわして放り投げて戦うという、その不条理さが逆にイイな(笑)

しかもそれ外したら動けなくなるとかいうものではなく、
完全に他者に情報提供するという目的のためだけに存在するのねw
(まあ破壊された時のバックアップ情報引き出し、みたいに機能しているところも
ヒロイン修復のところで初めて示されたけど。)

・自然発生的にイレギュラーの生命が誕生、というのも
上にも書いたけど、藤子F不二雄で育った人間としては
いかにもな感じでにやりとしてしまうところ。


+++++++++++++++++++

・総じて
見た目は面白いけど、世界観なんかのアイデアはディティールが粗いのでもうひとつハマれず
人間ドラマは上っ面だけなので物足りず
といったところか…
映像表現の可能性というものについてはよくわかったけどね。

 

theme : 映画館で観た映画
genre : 映画

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exciteブログの使いづらさにうんざりしてきたので引っ越しました。述べられている感想はあくまで私まんぼの極私的・個人的な感性に基づくものであり、作品の絶対的な評価というわけではありません…ということを一応断っておきます。

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