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バタフライ・エフェクト3/最後の選択


☆☆★
2009年 アメリカ
原題:The Butterfly Effect 3: Revelations


過去と現在を行き来できる特殊な能力を持つ男、サム。しかし彼には、妹のジェナと決めたルールがあった。個人的な理由で過去に戻らないこと、そして過去を変えないこと。ある日、彼は自らルールを破ってしまう。10年前に殺された恋人、レベッカを救うために…。
(めんどいのであらすじ引用)
--------------------


うーん、なんというか、このシリーズはもう駄目だな。
一作目はエポックメイキングだったけど、
二作目は置いておくとして、
これもなぁ…
一作目であれだけ緻密に組み立てられていたプロット、ギミックが
ぜんぶ中途半端に流用されて劣化というか、
組み立てられていた資材の中から適当に持ってきて組み上げたというか…
結果として出来上がったのは穴だらけ、隙間だらけの家でした、と。
はぁ、なんでこんなことに。


↓以下ネタバレ込みで




・やっぱ二作目からそうだったけど、
「過程をすっ飛ばす」のが良くないな。

ステップ1:過去のある時点に戻って、何かを変えました。
ステップ2:バタフライ効果でいろいろな物事が変わりました。
ステップ3:現在に戻ってきました。

一作目は、3の時点で、2の内容を主人公に同期させてるんだよね。
(記憶が一気にガリガリ入って来る描写で)
そういうつじつまあわせをやっているから、
3の時点で変わっていた結果というのにも、ちゃんと納得がいく。繋がったものになっている。

それが二作目からは2→3で何が変わったかというのを
主人公が理解しなくなっちゃってるんだよな。
それを謎かけみたいなギミックとして後出しで使っちゃってるから、
つじつま合わせに無理が出てくる。

・その上、この三作目ときたら
何が変わってて何が変わってないんだか、劇中での扱いがすごくあいまいだ。
「主人公がこれまでに警察のメタボ黒人に協力していくつも事件解決の手がかりを…」って設定、
最初のジャンプで姉妹が二人とも死んだ後になったら
警察からほとんど容疑者扱いされてたわけで、
そういう状況になっていたら、普通「これまで事件解決の手がかりを…」なんてこと、
あるわけないよね?
つまり、その時点でメタボ黒人刑事に協力していたという過去は
もう改編されてなくなったことになってるのかと思ったら、
最後のツメで「奥さんと会ったのは」とか「これまで協力してサイキックで」とかいう話がまた…
って、ああ、これは単に主人公が勝手に一方的に喋ってただけで、
メタボ黒人刑事は単に奥さんとのなれのそめを言い当てられたってだけで
主人公を信じた(別にこれまで協力していたというわけではない)ということか。
それもなんか、それだけで信用しちゃうってのは、強引な気がするが…

・あと妹が犯人というのも、途中からすごいバレバレだよな。
ジャンプのたびに立場が良くなって行ってるしw
「兄さんに不利な証言を」とか言ってた教授が消えたという段階で
完全にそれっぽいオチが読めてしまうし。
(で、実際その通りだし…)
ヤンデレ近親相姦ネタというのも、今となってはちょっと手垢が付きすぎだよなぁ。

・そもそも主人公が頭悪すぎて見てていらいらしてくるというのが困りものだ。
のぞきを発見されてジャンプが終わるとかいうアホ展開にもひたすら苦笑。
「俺がうまくできなかったせいで~」とか逆ギレして泣き喚くシーンは
正直観ていてとても退屈でした。
そもそも一番最初のジャンプからして、頭の悪さで失敗してるし…

・というか、「その時点の自分」に戻るのがジャンプのはずだったのに、
この三作目では「現在の自分」が「その時点に」飛んでるんだな。
しかもどこでも好きな場所に。
…まあ、今作では能力はそういう設定ですということなんだろうけど…
どんどんなんでもありになっていって、
プロットの緻密性が失われていくよなぁ…

・妹もジャンプできたとかいうのも、だいぶ無理がある。
このおはなし(バタフライ効果)って、
あくまで「一人称的な」主観において行ったことに
周りの世界が影響されて変わっていく、というおはなし(能力)なわけだよな?
それが、二人いたらどうしたって一人がやったことが他のもう一人に影響を与えて
それも変わってしまうんだから無理が…
あー、もういいや、考えるのに疲れました。
(んー、それとも「妹はジャンプ能力を持っている」からこそ、
主人公がジャンプした後で変わった世界においても
「トリップしたのね?」とかいう風に、普通に主人公との間で話しが通じていたのか??
つまり上に書いたような「何が変わってて何が変わってないんだか、劇中での扱いがすごくあいまい」というのは
意図されたものなのか?)


・あと一番最後、あそこで妹を閉じ込めて殺すっていうのはなぁ…
(どうも「愛する人を助けるために、逆に捨てる」とか
シリーズもののお約束的なものにこだわりすぎで逆に鼻につく。)
そもそもの、何もしていないデフォの状態では
妹か両親か、どちらかということで結局妹を助けたってことだったんでしょ?
それを、普通に両方助けられそうな状況だったのに
あえて妹を無理矢理殺す、というのは、なんか違うんじゃないの?
まあ、それがあるからこそ、
最後に娘に生まれ変わり、みたいなのを臭わせて終わらせたんだろうけど、
それはそれで観ててすっきりハッピーエンドにならんので後味が悪く、嫌な感じだ。

・あとどうも、二作目からその傾向はあったんだが、無駄なグロ描写が目に付く…
(セクースシーンが無駄に長いのも二作目からだがw)
なんか「SAW」シリーズ的なダメダメ方向に進んでません?

・なんか改めて、一作目は実によく出来ていたんだなぁ(最後のオチ含め)と
つくづく思ってしまうのであった。

  

theme : 最近見た映画
genre : 映画

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exciteブログの使いづらさにうんざりしてきたので引っ越しました。述べられている感想はあくまで私まんぼの極私的・個人的な感性に基づくものであり、作品の絶対的な評価というわけではありません…ということを一応断っておきます。

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